みなさん、こんにちは。ライターの渡邉です。
少し前の話になりますが、5月22日(土)と6月18日(日)に、シムネットが運営する里親募集サイト『hugU』主催による『hugU譲渡会』を開催しました。
新型コロナウイルス感染拡大による延期を乗り越えての開催
実は今年1月にも開催を予定していたものの、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、そのときはやむなく開催を延期。
その後感染対策を徹底し、第1回目、第2回目と無事開催にこぎつけることができました。
今回会場となったのは、仙台駅地下街北六番出口から徒歩4分の場所に位置する「仙台総合ペット専門学校」。
動物にかかわる仕事のプロを育成する学校で、トリマー、動物看護士、ドッグトレーナーなど、ペット業界において活躍できる人材を数多く輩出しています。
今回仙台総合ペット専門学校さまのご厚意により、譲渡会会場として学校の一部をお借りしました。
「ペットショップではなく、家族のいないペットを迎えたい」という声も
計2日間にわたる来場者数は、のべ142組288名。
仙台市での開催だったにもかかわらず、山形県や福島県など県外から足を運ぶ方も多く見られました。
どのお客様も熱心に保護犬・保護猫のケージを見つめ、気になった子がいれば保護団体のスタッフに話を聞くなど、真剣に新たな家族を探している様子がうかがえました。
お越しいただいた来場者にお話を伺うと「譲渡会というものに参加してみたかった」「ペットショップではなく、保護犬・保護猫を迎えたいと思っていた」といった声が寄せられ、動物愛護への関心の高まりが感じられました。
なかには気に入った子が見つかり、トライアルの申し込みに至った来場者も。
そのほかにも「時間をおいてじっくり考えたい」「家族と相談してからトライアルを申し込みたい」など、命を預かる責任を理解したうえで、慎重にお迎えを検討している方も多く見られました。
保護団体も「来場者の意識が高い」「犬や猫もリラックスしていた」と評価
ご参加いただいた保護団体にお話を伺ったところ「来場者の意識が高い」と、好意的なご意見が寄せられました。
普段の譲渡会は商業施設の一角を借りて開催することが多く、来場者も買い物のついでに立ち寄る方がほとんどなんだそう。
今回は「保護犬・保護猫に会いたい」という目的の方しかいないため、全体的に意識が高く、譲渡につながりやすいイベントになったようです。
また、普段の譲渡会は屋外での開催も多く、犬や猫に肉体的・身体的な負担をかけてしまうことも多いそうですが、今回は屋内の開催だったため「犬や猫もリラックスしていた」という声もありました。
より多くの方々に「里親になる」という選択肢を知っていただくために
近年、動物愛護意識が高まりつつあるものの、それでもやはりペットを迎えるときは「ペットショップで買う」という選択肢が一般的。
そういった選択肢以外にも「里親になる」という手段があるということを、より多くの方々に認識していただくことが、私たちの目標です。
そのためにも、今後も定期的に譲渡会を開催し、保護犬・保護猫の存在を身近に感じてもらうとともに、家族を探すペットにひとつでも多くの出会いの場を増やしていきたいと思います。