Webディレクター保さんに聞く!ビジネス書の選び方

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みなさんはどのようにしてビジネス書を選んでいますか?

多々あるビジネス書の中で、自分にレベルやニーズに合った一冊を探すのは難しいものですし、
“買ったはいいが無駄に本棚を占拠している”なんてことも、ありがちですよね?

そこで今回は、シムネットのWeb ディレクターであり、我が社一の読書家にして勉強家の保さんに、
ビジネス書の選び方やおすすめの本について聞いてみました!

お気に入りの書店に行って端から端までチェック、
もしくはAmazonのレコメンド機能で検索しています

-ビジネス書に関わらず、保さんは本をたくさん持っていますね。本はどこで選んでいるのでしょうか 。

 

基本的には大型書店で選んでいます。まずは端から端までをパーっと見て歩いて、平台に置かれている本を確認します

次に棚置きの本を見ていって、ポップがついていたり、表紙が見えるように横向きに置かれているものをチェック、最後は自分の専門分野であるIT関連やビジネス書のコーナへ。

気になるものはどんどん手に取って、パラパラめくって中を確かめます。

―……ということは、相当長いこと書店に滞在していますね。

そうですね。2時間くらいかな……。でもあんまり長いと家族に怒られちゃいます(笑)

書店に行けないときはAmazonで探します。
Amazonには、閲覧に基づくおすすめ商品を紹介してくれるレコメンド機能があるので。これを見始めると、気になる本が無数に増えていくんです。

―いずれにせよ時間がかかりそうですね(笑)
パッと見、気になった本は、まずどこをチェックしますか。購入するかしないかはどこで判断するのですか。

本の帯、目次、文章の構成を見て、読みやすそうか、自分の知りたいことが書いてあるかを判断します。

特にビジネス書の場合は、抵抗なく読み進められるかどうかを重視しています。活字だらけよりも図解が多い方が好みです。

Amazonの場合手に取ることはできませんが、イメージ画像や目次、商品説明などをよく見て判断します。
試し読み機能もありがたいですね。レビューも見ますが、それほど気にしません。

―保さんはKindleをお持ちですが、書籍版とKindle版はどう使い分けているのですか。

Kindle版だと安く購入できますが、見やすさは断然書籍です。
活字中心で、あまり読みやすさにこだわる必要のない本はKindleを利用しています。

―誰かの影響を受けて本を選ぶこともありますか。

マーケティングやSEOにおいて優れていると思う人のフェイスブックを見ていて、彼らが薦める本や執筆した本は購入しています。
あとビジネス雑誌で紹介されている本も気になりますね。

仕事において知識が不十分だと感じたときには、
本を開きます。

―実際、どのようなときにビジネス書を活用していますか。

今自分が携わっている、「Webディレクション」という仕事は、いろいろな分野の知識が求められるので、しっかりと知識が定着していない分野に関しては、その都度本を参考にしています。

特に「マーケティング」や「データ分析」「問題解決スキル」など、そのあたりがまだまだ力不足なので、本を参考に手探りで仕事を進めている感じです。

―Webディレクターとして、参考になった本を教えてください 。

Webディレクターとして、SEOとライティングの知識は
積み重ねていきたいですね。

<SEO・ライティング 関連で役に立った本>

  • 「10年つかえるSEOの基本」  
    土居 健太郎

 小手先のテクニックではなくSEOの本質について書いてあるので、初心者にもおすすめです。

  • 「沈黙のWebライティング」  
    松尾 茂起

 SEOの入門書として人気のシリーズ。ストーリー仕立てで読みやすく、具体例があるのもいいです

  • 「ザ・コピーライティング」  
    ジョン・ケープルズ

 アメリカの伝説のコピーライターの著書ですが、監訳者もマーケッターだからか、わかりやすく、充実した内容です

  • 「人を操る禁断の文章術」  
    メンタリスト DaiGo

 人の心を動かす文章術とは。心理学に基づいたセールスライティングについて解説しています。納得感がありました。

Webマーケティングについては、現在勉強中なので
いろいろと物色しています。

<Webマーケティング関連で役に立った本>

  • 「ゼロから始める!ウェブマーケティングの優しい教科書」  
    森 一彦

 「ウェブマーケティングとは何か」が、一から学べます

  • 「ウェブ解析士認定試験公式テキスト2020」  
    守口 剛 編集

 ウェブ解析の実践的ノウハウを学ぶ本です。辞書替わりにしています。

  • 「Webコンテンツマーケティング  サイトを成功に導く現場の教科書」  
    ㈱日本SPセンター

 コンテンツ制作における設計やチューニングについて簡潔にまとめてあります

  • 「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」  
    森岡 毅

 これは強くお勧めします!テーマパークの成功談にマーケティングの基本が集約されていて、マーケティング思考が鍛えられます。 

―ところでここ最近、会社の書棚にせっせと自分の本を入れているようですが、どうして自分で買った本を会社に寄贈してくれるのですか? 売ればいいのに。(※シムネットの休憩室には仕事に関連する本を置いた書棚があります)

ちょっとでも会社のメンバーの役に立ったらうれしいので、寄贈するようにしています!
……と言いつつ、実は自宅に本棚がないからです(床に積んでます)。

会社には『本の貸し出し制度』があるので、寄贈してもいつでも読める。つまり、会社の本棚を私物化してるともいえますね(笑)

経営・起業の苦労話を読むのが好き。
経営者の自叙伝は、仕事のモチベーションを高めてくれます。

―Webディレクターとして参考にしている書籍以外では、どんなビジネス書を読んでいますか 。

経営や起業に関するノンフィクションものを読んでいます。
仕事に対する意識を高め、意欲を掻き立ててくれます。
経営者の自叙伝は、生き方の参考にもなりますね。

<仕事に対する意識やモチベーションを挙げてくれた本>

  • 「稲盛和夫 最後の闘い―JAL再生にかけた経営者人生」  
    大西 康之

 自分の価値観を大きく変えた本。特に「“利他の心”(自分を犠牲にしてでも他の人を助けようとする心)で判断するとより良い仕事ができる」とする考え方には強く感銘を受けました

  • 「不格好経営―チームDeNAの挑戦」  
    南場智子

 DeNAを創業するまでの物語。壮絶な起業・経営の苦労話の中に、南場さんの人間の資質を感じ、自分を鼓舞してくれる一冊

  • 「起業家」  
    藤田 晋

 サイバーエージェントが生まれるまでの過程を描いた話。華麗に見えて実は泥臭い孤高の経営者の実情を泥臭く描いています。

  • 「たった一人の熱狂」  
    見城 徹

 とにかく熱い。出版界の革命児と評される編集者の強い言葉に圧倒され、叱咤激励されます

  • 「イーロン・マスク 未来を創る男」  
    アシュリー・バンス

 規格外の実業家、イーロン・マスクの自叙伝。世界を変える人の覚悟の大きさと天才的な感性に引き込まれます

本が苦手だった僕を読書中毒にしたのは、伊坂幸太郎さん。
「グラスホッパー」を読んで、読書の楽しさに目覚めた。

―今回たくさんの本を紹介してもらいましたが、保さんが読書好きになるきっかけは何だったのでしょうか 。

実は本を読みだしたのは20代後半から。
何気なく手に取った、伊坂幸太郎さんの「グラスホッパー」を読んで、そのおもしろさに衝撃を受けた。
それまでは活字に苦手意識があったのに、この1冊に出会ったことでどハマリしました、以後は乱読してます(笑)

―仙台が誇る人気作家のベストセラー小説ですね! 
最後に、本は大好きなのになぜかビジネス書を手に取ると、途端に睡魔に襲われてしまう……という、私のような人間に何かアドバイスはないでしょうか 。

最初から全部読もうとせずに、自身の課題解決に必要な箇所だけを拾い読みするつもりで読むといいと思います。
僕も1割しか読んでいない本がたくさんあります。

現状において目的に合致する部分だけを目次で探して読み、そこから興味が広がれば他のページも読めばいい
あとは自分のレベルの変化や、仕事の状況次第では再読の可能性もありますが、無理して一通り理解しようと躍起になる必要はないと思います。

―なるほど、小学生なら先生に怒られてしまいそうな読み方ですが、
今知りたいことだけを拾うつもりで読めばいいわけですね! 

そうです。
それと、これもお子さんにはすすめにくいかもしれませんが(笑)
何冊も同時並行で読む「パラレル読み」で、その時々の気分や読書環境に合わせて、読める本、読みたい本を開いていくのもアリかと思います。

聞き手/ライター 中井香織

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